【化粧品市場】12年度の国内市場規模は前年比横ばいの2兆2690億円
矢野経済研究所が発表した推計によれば、2012年度の国内化粧品市場の規模は前年比横ばいの2兆2690億円となりそうだ。11年度に比べて20億円の微減で、2年連続の減少となる。
11年度の市場規模は0.7%減の2兆2710億円だった。中価格帯のブランドが苦戦する一方で、1000円前後の低価格化粧品が台頭、販売単価が下落した。
製品分野別に見ると保湿やアンチエイジングを訴求した化粧水やクリーム、フェイスシートが好調だった男性化粧品市場が唯一、前年比で堅調だった。スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランスの各市場は単価下落の進行などでいずれも前年割れとなった。
スキンケアとメイクアップ市場では「時短」を訴求した簡便型商品が注目を集めた。