【国内通販市場】11年は7.2%増の約6兆8000億円、ネット・携帯で6割超
市場調査の富士経済によると、2011年の国内通信販売は前年比7.2%増の6兆8042億円となったようだ。10年の10.3%増に比べて伸び率は鈍化した。
通販市場のうち物販は7.1%増の5兆7492億円、サービス・デジタルコンテンツは7.7%増の1兆550億円となった模様で、10年は19.5%増だったサービス・デジタルコンテンツの失速が目立つ。
物販も10年の8.7%増に比べて伸び率は低下したものの、東日本大震災の影響で外出を控える消費者が増えたことが、通販の利用拡大につながった。通販 形態別ではインターネット通販とモバイル通販が引き続き伸びており、10年時点で両者合わせて物販市場全体の60%超を占めるまでになった。
商品カテゴリー別では生鮮品や日配品などの取り扱い品目が広がっている食品・産直品が好調。10年に5601億円(前年比14.8%増)だった食品・産直品の市場は、11年には8.9%増の6099億円に拡大したものと見込まれる。