【ヤマダ電機】4~9月期は減収増益、粗利率改善で28%の経常増益
ヤマダ電機が発表した2011年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%減の9870億円、メーカーからの仕入割引(リベート)を含む経常利益が28.1%増の691億円と減収増益だった。地上波デジタル放送への完全移行が終了した7月25日以降、テレビの売上げが急落したほか、昨年の猛暑の反動でエアコンの販売が落ち込むなど売上高は前年実績に届かなかった。
一方、震災後の販促活動の自粛で経費が減り、業界全体の安売り競争も鎮静化したことで粗利益率が2.7ポイント増の25.0%と大幅に改善、経常増益につながった。
下期はタイの大洪水による日系メーカーの被害で、デジタルカメラやパソコンのハードディスクなど一部商品に供給不安もあるが、12年3月期の業績予想は従来通り売上高2兆1540億円(0.0%増)、経常利益1400億円(1.6%増)を見込む。