【小売業投資】最も魅力的な国はインド、ロシア、中国が次ぐ

2009/06/21 23:04
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 小売業にとって最も魅力的な投資対象国はインド----。大手コンサルタント会社のA.T.カーニーが新興国30ヵ国を対象に調査した「グローバル・リテール・ディベロップメント・インデックス(GRDI、世界小売業投資指標)」では、このような結果になった。

 

 A.T.カーニーでは2001年から、経済や政治リスク、経済成長率と小売業成長率のギャップ、市場の成熟度など25の評価基準によって、投資対象としての魅力度のランク付け調査を毎年、行っている。

 

 インドは過去5年間の調査のうち4回、投資魅力度第1位となっており、経済成長率に比べて小売業の成長率が低いこと、不動産価格が安いこと、零細小売業が市場のほとんどを占めており、先進国の小売業にとって市場開拓の余地が大きいこと、などが高い評価につながった。

 

 2位はロシアで、エネルギー価格の下落で経済成長率は鈍っているものの、消費意欲は堅調で、今後5年間、小売市場は年率平均15%の成長が見込まれるという。3位の中国は、経済成長率は高いものの大都市部では競争激化と不動産価格上昇が続いており、「今後、投資するなら地方都市のほうが有望」としている。

 

 08年のランキングで1位だったベトナムは、08年後半からの物価上昇や輸出減少による経済の悪化で、順位を6位に下げた。

 

 ランキングの詳細は、A.T.カーニーのウェブサイト(www.grdi.atkearney.com)で確認できる。

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