ローソンはレックスホールディングス傘下の中堅コンビニエンスストア、エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を買収することで基本合意した。レックスの出資比率は現在62.6%だが、同社がジャパンエナジーなど他の株主から全株を買い集め、また、am/pmが実施する第三者割当増資55億円をレックスが引き受けた後に、ローソンが全株式とレックスからam/pmへの貸付債権を取得する。株式の取得価格は実質0円(帳簿上は1円)、貸付債権は200億円で、買収価格は実質的に145億円となる。
3月下旬をめどにam/pmを完全子会社化したうえで、年内にも吸収合併する。am/pmは首都圏を中心に約900店(エリアフランチャイズを除く)を展開しており、ローソンは手薄だった首都圏の店舗網を一気に強化できる。am/pmとローソンの店舗数を合わせると東京都内で1700店強となり、約1600店を運営する業界最大手のセブン-イレブン・ジャパンを上回る。
ローソンは2008年、首都圏のローカルコンビニ、新鮮組本部が運営する「新鮮組」「ジャストスポット」計45店舗を「ローソン」に転換したが、その後、売上高、客数ともに25%アップするなど好調に推移しており、am/pmの業績改善にも自信を見せている。