【米ウォルマート】米国事業の不振続く、既存店は8四半期連続のマイナス
米ウォルマート・ストアーズの2011年度第1四半期(2~4月)の米国事業(会員制卸店のサムズ・クラブを除く)の既存店売上高は前年同期比1.1%減となり、8四半期連続のマイナスとなった。
中南米やアジアが好調な国際事業の成長で会社全体としては増収を維持しているが、主力の米国事業が伸び悩んでいるため、全体的に勢いがない。新店を含む全店ベースの売上高は米国事業が0.6%増の626億ドル、国際事業が11.5%増の279億ドルだった。
一方、ライバルのターゲットの第1四半期は米国内の既存店売上高が2.0%増。バラエティディスカウントストア(1ドルショップ)大手のダラーツリーは既存店が7.1%増となるなど、他のディスカウントストアは好調な売上げを見せている。
米国の小売売上高は2009年11月以降、17ヵ月連続で前年同月を上回っているだけに、最大手ウォルマートの不振ぶりが際だっている。