【コンビニ決算】大手3社が揃って営業最高益、3~8月期決算

2011/10/18 16:19
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 コンビニエンスストア大手の2012年2月期中間決算(11年3~8月)が出揃った。連結営業利益はセブンーイレブン・ジャパンが前年同期比8.2%増の974億円、ローソンが8.0%増の325億円、ファミリーマートが12.2%増の245億円で大手3社はいずれも中間期として過去最高を更新した。

 

 昨年10月のたばこ増税後もたばこの販売がそれほど落ち込まず、値上げ分が売上げにプラスされる格好になったほか、東日本大震災後の復興需要で東北地方の店舗が好調だった。また、各社とも単価の高いデザートや店内加工の揚げ物などホットフードの売れ行きがよかった。業界4番手のサークルKサンクスの営業利益も26.3%と大きく伸びて131億円となった。

 

 「小売りの復興需要は最低でもあと1年続く」(上田準二ファミリーマート社長)、「これからさらに復興需要が出てくる。1年半から2年は復興需要に支えられるだろう」(新浪剛史ローソン社長)と当面は復興需要が利益の押し上げ要因になると見ている。

 

 下期の売上げ動向については各社とも上期に比べて慎重な予測を立てているものの、大手3社は通期でも営業最高益の達成を見込む。通期の営業利益予想はセブンイレブンが1800億円(6.4%増)、ローソンが615億円(10.7%増)、ファミリーマートが421億円(10.1%増)となっている。サークルKサンクスは0.7%と微増の187億円となる見通し。

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