【清涼飲料】11年の市場規模は3.8%減の4兆7017億円の見込み
マーケティング調査の富士経済によれば、2011年の国内清涼飲料市場は前年比3.8%減の4兆7017億円となりそうだ。福島第一原子力発電所事故の影響の影響で、ミネラルウォーター類は8.5%増の2808億円が見込まれるが、大半の品目が前年割れの厳しい市場環境となることが予想される。
東日本大震災後、製造ラインの損壊、ペットボトルやラベル、キャップ、紙パックなど資材の供給不足などが重なり、生産量が減少した。最需要期である夏場に向けて資材や電力の供給不足が懸念されており、各メーカーは生産・販売するブランドを絞り込まざるを得ない状況となっている。
市場規模の大きい嗜好飲料(缶コーヒーなど)は3.4%減の1兆8063億円、乳性飲料(牛乳など)は6.7%減の1兆372億円が見込まれる。豆乳類は品薄となった牛乳の代替需要もあり、6.0%増の409億円に伸びそうだ。