北陸や新潟県などを地盤に大型の総合ディスカウント業態「スーパーセンター」を展開するPLANT(福井県坂井市)は、2010年9月期決算において営業利益が前期比46.5%増の21億円となり、8年ぶりに過去最高益を更新した。
期中に新規出店はなく、売上高は4.0%減の834億円となったが、昨年8月に導入した「生鮮管理システム」によって値入れ率の向上やロスの削減が進んだことなどで粗利益率は0.4ポイント改善、売上総利益額は1.7%減にとどまった。また、08年にオープンした3店舗が開業2年目となって人件費効率が改善してきたことなどにより販売管理費を9億円余り削減、営業利益の大幅増につながった。純利益は74.6%増の10億円だった。
11年9月期は資産除去債務に関する会計基準の適用により減価償却費が増加、また特別損失も計上するため純利益ベースでは減益を見込む。業績予想は売上高が前期並みの835億円、営業利益が4.3%増の22億円、純利益は44.5%減の6億円となっている。