ファッションロスをなくせ!アウトレットサイト「スマセル」、在庫完売させる仕組みとは
グローバルへの進出も視野に
企業側からもユーザー側からも支持されているスマセルは、福屋氏自身の問題意識からスタートしている。
「繊維系の商社に10年ほど勤めていて、自分自身も大量に作って、残ったら捨てることもあった。しかし、洋服の生産量の約半数が一度も袖を通されないまま捨てられるという現状を知った。捨てられている洋服は欲しいと思う人に出会えなかっただけではないか。必要とする人たちに届けるオンラインのプラットフォームを作ろうと考えた」
ウィファブリックは現在20名前後の少数精鋭の組織だ。開発やデザイン、グラフィックデザイナー、営業兼MD、マーケター、保守などすべてを内製化している。今後の展望について福屋氏に聞いた。
「さらに認知度を上げて、25年には250万人ユーザーを目指している。これまでは日本国内のファッションロス課題に取り組んできたが、グローバルにも進出したい。ファッションの先進国は日本と同様の課題を抱える一方、開発途上国では衣服が不足している。一極集中している富や資源をグローバルにシェアしていきたい」