株式市場の仕組みでスニーカーを売買?米国発「StockX」日本市場に参入の真のねらいとは

堀尾大悟
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日本市場への進出のねらいとは?

日本統括
シニアディレクターのデュイ・ドーン氏

 そのStockXが、日本にオフィスを構えたのは2019年。「もともと日本市場には強い関心を持っていた」とドーン氏は話す。

 「日本にはストリートファッションやスニーカーを愛好する文化があり、当社としてもプレゼンス(優先度)の高い市場と位置づけていた。加えて、おもてなしの精神などサービスに対する高いクオリティがスタンダードになっている。その日本市場でビジネスをすることは私たちにとって自然なことであり、チャレンジングなことでもあった」

 約1年の準備期間の後、翌20206月に日本版のサイトをローンチ。しかし、そのタイミングでよもやの新型コロナウイルス禍に見舞われた。「非常に過酷な環境でローンチしなければならなかった」と、ドーン氏は当時を振り返る。

 「一方で、コロナ禍によってECでの買い物がポピュラーになったことが追い風となった。世界的に、ロックダウンしていない国で仕入れたアイテムがロックダウンしている国に流れるなどの傾向もみられた。日本市場においても、結果的に非常によいタイミングでサービスを提供することができた」

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