潜入!大阪・中津のユニークな食品スーパー「goody 中津店」

2025/09/30 20:55
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

大阪中心部、「梅田」駅から電車で1駅、歩いても10分強の距離にある「中津」駅周辺。大阪を代表する繁華街のひとつ、キタの徒歩圏内にありながらも、昔ながらの商店街や古い街並みが残る不思議なエリアだ。今回は、その一角にある食品スーパーを訪れるというお話である。同店は、普通の食品スーパーとは一味違うサービスを提供しているという。さてどのようなものなのか。早速、行ってみよう。

一味違うサービスを提供する店へ

〆に袋麺! 一味違う“食品スーパー居酒屋”

 出発地点は地下鉄、大阪メトロ御堂筋線の中津駅。改札口を後に地上へ、2番出口から現地をめざした。

 常時、多くの車が往来する賑やかな「大阪市道中津太子橋線」から西へ外れ、歩くこと数分、細い路地に入ってすぐの静かな場所にその食品スーパーはあった。店名は「goody 中津店」。マンションの1階に店舗を構えており、最近の食品スーパーと比べるとかなりコンパクトなサイズ。コンビニエンスストアを一回り大きくしたぐらいの印象だ。

中津駅からほど近い場所にある「goody 中津店」
「スーパーマーケットで売ってる飲み物をその場でかき氷にしてもらえる店」と書かれたポスターが貼ってある。

 店の前には何やら看板が置いてある。近づくと「スーパーマーケットで売ってる食材をその場で調理してもらえる店」「スーパーマーケットで売ってる飲み物をその場でかき氷にしてもらえる店」と記されている。そう今回、足を運ぼうと思ったのはこの「調理サービス」を利用してみたいと考えたからだ。

 調理してもらえるのは確かにありがたいけど、私が強く興味を持ったのは、多くの人が居酒屋のような使い方をしていると知ったからである。

 事前のネット検索では、ユニークな書き込みがいくつも見られた。「ありそうでなかった個人スーパーの新形態食堂」「買ってその場で調理して店内で食べれるとか最高すぎん?!」など、評判は上々。中には、店内で飲酒後、「〆のラーメン」として、即席の袋麺を調理してもらったという話を読んだ時には、なるほど!そういうのもアリなのかと感心した。

 いてもたってもいられなくなり、店内へ。私の膨らみまくった期待とは裏腹に、中はどこにでもあるような小さな食品スーパーといった雰囲気。青果から始まり、鮮魚、精肉、総菜売場と、時計回りに回遊する。広さは50〜60坪ほどだろうか、日配品、加工食品も所狭しと並んでいた。

店内はどこにでもあるような小さな食品スーパーといった雰囲気
私が好きな「揖保乃糸」は、普通の食品スーパーではあまり見かけない「特級品」が置いてある。品揃えにこだわりが感じられる

 興味深く感じたのは、その品揃えである。たとえば、そうめんの「揖保乃糸」は、普通の食品スーパーではあまり見かけない「特級品」が置いてある。ほかにも、こだわりが感じられる商品が随所で並び、単に安さをウリにしている店ではないのだと思った。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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