秋田・青森ローカルの伊徳が岩手に進出!ハローズ、エブリイも新規出店【今週の大店立地法速報】
DCSオンライン編集部の調べによると、今週1週間(8月14日~8月20日)で新規に確認できた大規模小売店舗立地法(大店立地法)の届出情報は10件だった。経済産業省は2024年3月末に大店立地法の届出状況の公表を終了。以降は、各自治体が届出状況を公表している。今週の各社の動きを見ていこう。

今週、届出を新規に確認できたのは10件。このうち半分はドラッグストアで、ツルハ(北海道)、コスモス薬品(福岡県)、クリエイトエス・ディー(神奈川県)、ドラッグストアモリ(福岡県)のほか、四国でフード&ドラッグ「ドラッグストアmac」を展開する大屋(愛媛県)が新規に届け出ている。
食品スーパーからは、ハローズ(岡山県)、エブリイ(広島県)、伊徳(秋田県)と、各エリアで存在感大の3社の届出が確認できた。ハローズは広島県東広島市に「ハローズ寺家店」、エブリイはディスカウントストアのダイレックス(佐賀県)との複合店とみられる「エブリイ・ダイレックス笠岡里庄店」を岡山県浅口郡里庄町に出店。伊徳は岩手県滝沢市に開業予定の大型複合商業施設「結まち滝沢クロス」内に新規出店することが明らかになった。伊徳は現在、秋田と青森で店舗展開しており、岩手県には初出店となる。
3社のうち唯一の上場企業であるハローズは、営業利益率5.8%と上場食品スーパーではトップ(24年度決算ベース)の利益率を誇る高収益チェーンとして知られる。25年6月には新たな旗艦店の位置付けとなる「西古松店」(岡山県岡山市)を出店。今後は長期ビジョン「西日本5000億円構想」のもと、兵庫県以西の主要都市への出店を強化する方針を掲げており、中四国・関西におけるシェア争いの有力プレイヤーとして注目されている。
そのほか、ディスカウントストア勢の新規出店も明らかになっており、ダイレックスが福岡県北九州市に、ミスターマックス(福岡県)が福岡県福岡市にそれぞれ新規出店する。ミスターマックスの佐藤昭彦社長は9月1日発売の『ダイヤモンド・チェーンストア』でインタビューに応じており、今後は年間6~7店舗のペースで新規出店、その中で売場面積1000坪程度の小型店も出店していくと発言している(大型店の売場面積は1500~2000坪)。今回、確認できた「(仮称)ミスターマックス和白丘店」の届出上の店舗面積は2187㎡(約660坪)で、小型店であるとみられる。









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