冷食、京都MD強化 イオンスタイル伏見桃山の売場づくりを解説

取材・文:山寺 三郎
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イオンスタイル伏見桃山(イオンリテール)外観

イオンスタイル伏見桃山(イオンリテール)

〒612-8054 京都府京都市伏見区御堂前町616
電話:075-606-3050
京阪本線「伏見桃山」駅から徒歩4分

見どころ
▶フード&ドラッグを志向したワンストップショッピング型の店づくり
▶地場産品にもこだわった生鮮売場の品揃え
▶旧店舗の2倍以上のSKUを揃える冷凍食品売場

 イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は10月15日、京都府京都市に「イオンスタイル伏見桃山」(以下、伏見桃山店)をオープンした。京都市内のイオンリテールの店舗としては12店舗め、「イオンスタイル」としては6店舗めの出店となる。2020年末に閉店した「イオン伏見店」跡地に建設された新築マンションの1・2階部分へ入居した。

 伏見桃山店は、京阪本線「伏見桃山」駅から徒歩4分の場所に位置し、近鉄京都線「桃山御陵前」駅、JR奈良線「桃山」駅、京阪宇治線「中書島」駅も徒歩圏内と交通利便性が高い。

上杉友作店長
上杉友作店長「鮮度にこだわる生鮮品や地域の食文化に根ざした食品も広く取り揃え、地域のお客さまから愛される店に育てていきたい」

 周辺は京都市中心部にアクセスしやすいベッドタウンとして人気が高く、今後も人口増が見込まれる。競合店としてはいずれも200m以内の至近に「デイリーカナート伏見桃山店」「フレスコ桃山店」がある。

 伏見桃山店の特徴は、食品・日用品・医薬品といった生活必需品を取り揃え、ワンストップショッピングのニーズに対応している点にある。

 売場は1階に生鮮食品・総菜・日配品・菓子など、2階には医薬品・調剤薬局(イオン薬局)・日用品・加工食品・酒類・冷凍食品という構成で、フード&ドラッグ型の店づくりを志向している。売場面積は1階が400坪、2階が422坪だ。

 1階の青果売場では、店舗近郊をはじめ京都府産の地場野菜売場を「ほんまもん京野菜」コーナーとして独立させ、京水菜・万願寺唐辛子・賀茂ナスなどの農産物を販売する。

 鮮魚売場でも、「地獲れ鮮魚」コーナーを設け、赤甘鯛やサゴシ、スズキなど京都府北部・舞鶴漁港で水揚げされた丸魚を集約する。

 精肉売場では、京都府下で牛肉の需要が高いことや、近年健康志向が高まっていることを踏まえて赤身肉を強化。インストアでカットし、切りたてを提供する。

 総菜売場では、ロースかつ重(本体価格398円:以下同)に「ちょこっと」サイズ(250円)を加え、唐揚げに特大・大・中サイズを設けるなど細やかな量目対応を行う。

 そのほか、

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