LEDだって壊れる
LED(発光ダイオード)電球がさらに売れている。福島第一原子力発電所の事故以来の節電需要の後押しも受け、一部の調査では白熱電球の売上個数を追い抜いた。
小売業のプライベートブランド(PB)の中には1個1000円を切るものも出始めている。発売当初は5000円弱もしたのだから、LED電球のデフレーションは凄まじい。
寿命は白熱電球の約1000時間に対して、LED電球は4万時間と1日10時間点灯しても10年以上使えるというのが最大の売りだ。100円ショップで売っている1個100円の白熱電球を40回交換する手間と労力を考え、消費電力量の減少を勘案すれば当初の販売価格である5000円は、圧倒的に割安と言うことができた。
ところがである。
先日、発売開始時に物珍しさもあって1個だけ購入していたわが家のLED電球が壊れてしまった。
購入価格は3000円程度だったと記憶しているが、最大の価値のひとつである「交換不要」神話が崩壊したのだ。
メーカーにその旨を電話すると、2日後に宅急便で代替品を送付してきたが、その間、電球は使えず、かといって予備を家庭内に在庫しているわけでもなく、夜間は暗闇を強いられた。
機械物には故障はつきものであり、仕方のない話なのだが、「LED、お前もか?」と嘆息し、3~4年めに壊れた場合はどうするのか、これが格安PBだったらいかに対応するのだろうと思いを巡らすとともに、出初めに購入してしまった自分の不明を呪った。
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