選挙システム、POSシステム

2010/02/05 22:51
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 小沢一郎民主党幹事長は、嫌疑不十分で不起訴が決まり、何となくこのまま、7月の参議院選挙まで一気になだれ込みそうな雰囲気になってきた。焦点となるのは民主党の過半数獲得なるかだ。

 

 選挙のたびに思うのは、選挙システムの欠陥についてである。

 われわれは、選挙民として1票を投じ、政治に参加しているのだが、その投票対象となる被選挙人は、政党政治の中、われわれの関知しないところで決まってしまっている。  

 いまやほぼ2大政党(時々、零細政党、無所属)の推薦する人物の中から国会議員が決まってしまうので、本当に政治家に向いている人間のほとんどは、市井に埋もれてしまっているような気がする。

 

 と、ここまで書いてきたところで、流通業界にも選挙と酷似する部分があることに気付いた。

 POSデータ分析による死に筋カットと絞り込みの品揃えである。

 流通各社は、極めて短期間の消費動向を参考にして、品ぞろえの幅を決めてしまっている。流通各社のお墨付きがない商品は、棚には並ばない。

 本当に消費者の欲しがっている商品は、実は、棚割からはずされてしまっていたり、ハナから棚に入っていないことも少なくないのではないだろうか?

 

 最近は、こうした傾向の逆張りをいく企業も散見できるようになっているが、同じような品ぞろえばかりが溢れてしまうと、今度は政治不信ならぬ、店舗不振が物言わぬ消費者のなかに必ず鬱積していくだろう。

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