GDP4─6月期年率+1.8%、3期連続プラス成長 外需悪化を内需が支える

2019/08/09 10:17
ロイター
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GDP4─6月
8月9日、内閣府が発表した2019年4─6月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.4%、年率換算でプラス1.8%となり、3四半期連続のプラス成長となった。写真は5月に東京で撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 9日 ロイター] – 内閣府が9日発表した2019年4─6月期国民所得統計1次速報によると、実質国内総生産(GDP)は前期比プラス0.4%、年率換算でプラス1.8%となり、3四半期連続のプラス成長となった。ロイターの事前予測の年率0.4%を大きく上回る結果となった。中国経済減速など外需の悪化を民間最終消費や設備投資の好調が上回り、プラス成長を維持した。

プラス成長を支えたのは、主に民間最終消費と設備投資、および公的需要。

消費は前期比プラス0.6%。これで3期連続プラスを維持した。雇用者所得の増加傾向を背景に、新型車効果で自動車販売が伸びたほか、エアコンなど家電販売も好調、また10連休効果で旅行やサービス消費も寄与した。

設備投資も同プラス1.5%と3期連続のプラスとなった。省力化投資などが堅調だったほか、建設投資も伸びた。

その他、住宅投資や政府支出、公的資本形成、民間在庫投資なども合わせた内需は前期比プラス0.7%と大きく伸びた。

他方で、外需はマイナス0.3%となったが、内需の伸びの方が大きく上回った。輸出は同マイナス0.1%と伸び悩んだ。アジア向け輸出がさえず、情報関連財や一般機械などが足を引っ張っている。

輸入は、内需の好調からプラス1.6%と輸出を上回る伸びとなったため、外需を下押しした。

1─3月期の名目成長率は前期比プラス0.4%と実質と同じ伸び。GDPデフレーターの前年同期比プラス0.4%だった。

*内閣府の発表資料は以下のURLをご覧下さい。

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/menu.html をクリックしてご覧下さい。

(中川泉 編集:内田慎一)

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