日本初「スマホ×アナログロッカー」でクリーニング 急拡大の理由は導入ハードルの低さにあり!
スマホ特化型のクリーニングロッカーサービス「LAGOO」が注目を集めている。全国200カ所に設置されている完全無人ロッカーで、洋服の受け渡しから決済までのすべてがアプリ一つで完結することから人気が高まった。さらに、コロナによるライフスタイルの変化で利用者減少に悩むクリーニング店の救済も期待される。同サービスを展開するAiCT(熊本県) 代表取締役の渡邉直登氏に、「LAGOO」のサービス内容や強みについて話を聞いた。
導入コストが類似サービスの1/4の理由
季節の変わり目や、Yシャツ、スーツを着用する機会の多いビジネスマンにとって不可欠なクリーニング店。以前から、宅配サービスやロッカーでの受け取りサービスは存在しているが、今回紹介するLAGOOは、スマホアプリとアナログロッカーを掛け合わせた、熊本発の新しいクリーニングサービスである。スマホを介してロッカーの開閉、決済のすべてが完結し、待ち時間なしで24時間いつでも気軽に利用できる。
「『家事や仕事が忙しくて夜遅くにしか取りに行けない』『週末のレジ待ちの時間を減らしたい』といった利用者が抱える課題を解決するだけでなく、クリーニング激戦区の生き残りをかけた差別化サービスにつながる」と語るのは、LAGOOを展開するAiCT代表取締役の渡邉直登氏。
サービス開始当初から大手クリーニングチェーンのホワイト急便と提携。ホワイト急便の店舗横にLAGOOロッカーを設置するところからスタートし、現在ではホワイト急便以外のクリーニング店にも導入が拡大。設置件数は全国で200カ所にのぼり、LAGOOアプリのアカウント登録数も2万件に達している。
さらに、規制がない地域での展開に限定されるものの、駅中やスーパー、コインランドリー内などでの設置も進んでいる。
設置が拡大する背景には、類似サービスのクリーニングロッカーと比べて導入ハードルが低い点が挙げられる。最大の強みは、電源がいらないこと。この仕組みは特許取得済で、ロッカーの開閉はアナログ形式で暗証番号をボタン入力して開け閉めできることから、駅中、軒下などどんな場所にでも設置できる。
操作はすべて利用者のスマホアプリを通じて行うので、ロッカー自体にネットワーク回線も不要。他社のシステムでは、電源、ネット回線ともに必要なため、導入コストが200万円程度と高額だが、LAGOOロッカーは約4分の1の40~50万円で導入することができる。