ローソン、店頭のアバターがD2C商品をPR 出店料を新たな収入源に
ローソンは、店頭に設置したモニターに表示されるアバター(分身)でD2C(消費者直販)商品をPRできるサービスを生産者や自治体などを対象に始める。アバターの操作は出店者が行い、ローソンは出店料を徴収する。
2月27日から「グリーンローソン」(東京都豊島区)で実証実験を始めた。第1弾として三重県明和町が出店し、伝統工芸品の「擬革紙(ぎかくし)」と「御糸織(みいとおり)」を使ったブレスレットや名刺入れ、ストラップなど全7品を500〜2200円(税込)で販売する。店頭の展示品で商品の仕様などを確認できるようにするが、販売は出店者のEC(ネット通販)サイトで行い、商品は宅配する。
2月24日から出店者の募集を始めた。出店者にはアバター操作に必要な専用機材を貸し出す。募集受付や出店者の選定、アバター操作のサポートはアバター事業を手がけるAVITA(アビータ、東京都品川区)が行う。
グリーンローソンは2022年11月にオープンした実験店で、店舗運営の省人化のためにアバターによるリモート接客を行うほか、セルフレジをメインにすることで、レジ接客業務を削減。弁当は、冷凍弁当と注文を受けてから作る店内調理弁当のみとし、食品廃棄を減らす取り組みなどを行っている。