週刊コンビニニュース
ローソンが複数店経営サポートのための新型ストコン導入

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1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。10日間のゴールデンウィークが始まり、初夏を迎える時期と重なり、季節に合わせた商品の発売が活発になってきた。新元号を記念した企画商品やリニューアルしたヒット商品、こだわり層に応えた新たな商品など、売場に賑やかさが感じられる。また、セイコーマートのように、地域の食材・素材を使ったコンビニ商品が、顧客に高く評価された調査が伝えられたことも見逃せない。(4月23日~4月29日のニュースをまとめました)

①ローソン
複数店経営をサポートする新型ストコン導入

 ローソンの新規出店は、新規エリアを除いて、既存店の複数店経営に軸を置いている点に特徴がある。全店の約7割に相当する複数店経営店舗の要となるストアコンピュータの導入は6月末で完了となる。 

 売上データの確認や発注の精算業務などに使用するストアコンピュータの入れ替えを今年1月から開始し、6月末までには全国の店舗で完了する。

 追加された大きな機能が「オーナーポータル」機能で、オーナーが経営する各店舗に出向くことなく、経営情報や販売動向などのデータを複合的にどこの店舗でも確認できるもの。また、「複数店リモートログイン」機能では、経営する他の店舗のストコンを遠隔操作することで、店舗を移動することなく、発注業務や品揃えなどの確認を行えるようになる。

 

② セイコーマート
ご当地自慢ベスト4位にランクイン 

 リクルート住まいカンパニーが企画・編集する「スーモマガジン札幌版」5月1日発行号で、セイコーマードが堂々の評価を受けた。

 「札幌の街ご当地自慢ベスト30」特集で同チェーンが4位という高い評価を受けた。断トツ1位は「さっぽろ雪まつり」。地元の人々が同チェーンを高く評価した理由は、店内でつくる「ホットシェフ」の大きなおにぎりやカツ丼。PB商品も道民に欠かせない定番の味が支持された。「停電のときも営業して地域に貢献してくれた。道産素材を使った食べ物が多いのもよい」という声もあった。

 315日~28日に実施されたインターネット調査で、有効回答者数約300人の声に基づき集計された。

 

③セブンとファミマ 人手不足対応などで行動計画発表
加盟店の負荷軽減が大きな目標に

 4月25日、コンビニエンスストア各社が一斉に行動計画を発表した。経済産業省が加盟店に実施したアンケート「2018年コンビニ調査」の結果から、加盟店満足度の低下と人手不足の深刻化の状況が確認されたことを踏まえたもので、その対応策として各社が行動計画としてまとめた。

 人手不足と人件費や店舗運営に関わるコストが上昇し、災害時においては、社会インフラとしての機能が求められ、加盟店への負荷が一層増している。各社ともほぼ共通して、地域・加盟店の状況を改めて把握し、柔軟な運営体制を検討することが、行動計画の柱になっている。以下は、2社についての行動計画(概略)である。

 

*セブン-イレブンの行動計画骨子
1.加盟店への支援策
1)人手不足への対応と省人化
2)職場環境の整備
2.オーナーとのコミュニケーション強化
3.営業時間短縮の検討
4.加盟店の売上・利益の拡大

*ファミリーマートの加盟店支援策
・省人化、省力化への新規設備投資
・協力派遣会社からの店舗スタッフ派遣サポート強化・地域拡大
24時間奨励金の増額
・加盟店・ストアスタッフの健康診断支援サービスの無償化
・店長ヘルプ制度の充実
・廃棄ロス削減
・用土品・備品・防犯カメラなど店舗経費の削減
・加盟店と本部との対話充実

セブン-イレブン
シェアサイズのスイーツ&PB食パン7度目のリニューアル

 「ありがとう平成&祝!令和」のシールを貼付し、新元号のお祝いムードを盛り上げる特別企画。25日からスタート、ゴールデンウィーク期間に限定して販売する。シェアスイーツで初めてプリンが丸ごと2つ入ったスペシャルなア・ラ・モード『スペシャルプリン・ア・ラ・モード』(税込959円)、『スペシュアルご褒美チョコパフェ』(税込959円)、『盛り盛り栗くりぃむどら』(税込599円)のほか、セブン-イレブン限定デザインの缶を使用した『サッポロビール黒ラベル』(350ml税込221円、500ml税込286円、30日から発売)など。

 また、「セブンプレミアムゴールドもっちり食感金の食パン」は20134月に発売してから7回目のリニューアル。もっちり感に加え、生地に含ませる水分量を増やすことで、さらにしっとりとした柔らかさを追求した。2枚入り・税込149円、4枚入り・税込297円。23日から順次販売。

 

⑤ファミリーマート
1枚丸ごとで具材をサンド

 食パン1枚丸ごとで具材をサンドした新しいタイプの「グルメサンドチキン南蛮」(税込348円)、「グルメサンドナポリタン」(税込220円)を57日から全国で発売する。グルメザンドは食パン1枚をU字型に丸めて、その間に具材を大胆にサンドした新しいタイプのサンドイッチ。具材が立体的に見えて、ボリューム感が際立つ。

 

⑥ローソン
具材1.4倍のおにぎりシリーズ&オーガニックアイス

 春の行楽シーズンに向け、23日から具材1.4倍のおにぎりシリーズを順次販売。新潟コシヒカリ米と厳選した国産米を配合したおにぎり専用のブランド米を使用。従来品よりも具材を約1.4倍にした。「金しゃりおにぎり 大きな焼さけハラミ」(税込198円)、「金しゃりおにぎり いくらこぼし」(税込198円)などをシリーズとして発売した。

 またローソンは、全米NO.1のオーガニックアイスクリーム・ブランドである「スリーツインズアイスクリーム」を関東約2,300店舗で発売する。30日から。“バニラビーンアイスクリームサンドウィッチ”(税抜390円)がそれで、ビターなチョコチップがたっぷり入ったクッキー、牧草だけを食べてのびのび育った乳牛の濃厚なグラスフェッドミルクと希少性の高いオーガニックのバニラビーンズとバニラエクストラクトを使用。リッチで芳醇な香りが楽しめる。

 

 ⑦ミニストップ
「パチパチ」と「ハロハロ」

 1弾は26日からの発売。1995年発売当初からの定番「ラムネ」(税込270円)、3年目を迎える果実氷シリーズの「いちご」(税込320円)、2年ぶりに復活したパチパチシリーズの新商品「パチパチグレープ」(税込320円)では、ゴロっとした大粒の果肉を味わえる。         第2弾の53日には、氷の代わりにフローズンみかんを使用し、昨年大ヒットした「ハロハロ 果実氷温州みかん」(税込320円)を販売する。ハロハロはフィリピンの代表的な“かき氷”をアレンジした、同チェーンの夏の人気スイーツ。

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