全国スーパー、5月の売上高は0.9%増 食品は2カ月連続マイナス
日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の5月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.9%増だった。9カ月連続で前年実績を上回ったが、主力の食品は2カ月連続のマイナスとなった。
新型コロナウイルス感染者数の減少で外出機会が増え、内食需要が減退する一方、衣料品は季節商品などの動きが良かった。住居関連商品も行楽需要などが追い風となった。商品部門別の既存店売上高は、食品が3.6%減、衣料品が13.1%増、住関品が8.3%増だった。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の5月の売上高(速報値)は、既存店ベースで3.2%減だった。
売上全体の約3分の1を占める生鮮3部門は4.4%減で、青果、水産、畜産がそろってマイナスだった。総菜は1.0%増と健闘したものの、日配や一般食品も前年割れとなった。
地区別では、九州・沖縄だけが2.7%のプラスで、他の5地区は関東が5.4%減、近畿が4.1%減となるなど、いずれもマイナスだった。