【米ウォルグリーン】 ワッソンCEOが退任表明、ブーツとの合併後に
米ドラッグストア最大手のウォルグリーンは12月10日、グレッグ・ワッソン社長兼最高経営責任者(CEO)が英アライアンス・ブーツ(登記上の本社はスイス)との合併後に退任すると発表した。前マクドナルドCEOのジェームズ・スキナー会長が合併後の新会社の会長に就き、ブーツのステファノ・ペッシーナ会長がワッソン氏の後任が決まるまでCEO代理を務める。
8月に両社共同で発表した計画では、合併後の社名はウォルグリーン・ブーツ・アライアンスとし、ワッソン氏がCEOとして指揮を執る予定だった。ワッソン氏の突然の退任表明で、新会社の舵取りに不安を抱く声が一部の株主の間であがっている。
ワッソン氏は35年前にインターンとしてウォルグリーンで働き始めた生え抜きで、2009年にCEOに就任。10年にはニューヨークを地盤とする同業のデュエイン・リードを買収、12年にはブーツの株式の45%を取得した上で、残りの55%も取得できるオプション契約を結ぶなど、業容を拡大させた。
ブーツとの合併については、12月29日に予定されている株主総会での承認を経て、15年1~3月に完了する予定。米最大手と欧州最大手が合併して生まれる新会社は10ヵ国で1万1000店舗以上を持ち、2016年に1260億~1300億ドルの売上高を目指す巨大企業となる。