【ゼンショー】 15年3月期は17億円の営業赤字に、深夜営業休止で
外食大手のゼンショーホールディングスは11月10日、2015年3月期の連結営業損益が17億円の赤字(前期は81億円の黒字)になる見通しだと発表した。従来は80億円の黒字を予想していたが、牛丼チェーン「すき家」において労働環境改善のために10月1日から複数人体制をとれない店舗で深夜営業を休止したため売上高が落ち込み、赤字に転落する。通期の連結売上高は従来予想を157億円下回り、前期比8.7%増の5092億円となる見込み。
すき家の全店売上高は14年4~9月で前年同期比3.1%減となっており、深夜営業の休止を始めた10月は7.5%減と落ち込み幅が広がっている。
店舗の減損損失など29億円の特別損失を計上することから、通期での最終損益は75億円の赤字(前期は11億円の黒字)となる見通し。このため、中間、期末ともに株主配当は無配とする。経営責任を明確にするため、小川賢太郎会長兼社長は月額報酬を30%、その他の取締役は10%、執行役員は7%減額する。