【化粧品市場】スキンケアは0.2%増の1兆円、メイクアップは0.5%減の4637億円
マーケティング調査の富士経済は2012年の化粧品市場の予測をまとめた。それによると、洗顔料や化粧水、美容液などのスキンケア市場は前年比0.2%増の1兆8億円に伸びる一方、ファンデーションやアイシャドウ、リップカラーなどのメイクアップ市場は0.5%減の4637億円に縮小しそうだ。
スキンケア市場では東日本大震災後、東日本を中心に外出の自粛が増えるなか、自宅で時間をかけてスキンケアを行う人が増え、美容液やシートパックなどの需要が高まった。また、アンチエイジング需要に対応した高機能クリームも市場を牽引している。
一方、メイクアップは震災後にテレビCMの放映が自粛された影響もあって、11年の市場規模は1.4%減の4660億円となった。リーマンショックのあった2008年から続く市場縮小は12年で下げ止まるのではないかと同社では予測している。