【すかいらーく】子会社・小僧寿し本部の株式をすべて売却
持ち帰り寿司チェーンの小僧寿し本部(東京・立川市)は2月14日、親会社のすかいらーくが保有する全株式を投資会社イコールパートナーズ(東京・品川区)に売却すると発表した。
イコールパートナーズがTOB(株式公開買付)を実施し、すかいらーくから小僧寿しの株式を1株140円、総額9億円で買い取る。すかいらーくは2006年に小僧寿しを子会社化、現在52.57%を出資しているが、株式を売却することでファミリーレストラン事業に集中する。
野村証券系の投資会社から昨年株式を買い取った米ベインキャピタルが現在、すかいらーくの経営支配権を握っており、すかいらーく自身も経営再建の途上にある。
小僧寿しを買収するイコールパートナーズは請求書取りまとめサービスなどを行うインボイスの創業者である木村育生氏の資産運用会社。木村氏自身はインボイスの株式をすべて売却し、同社の役職からも退いており、今後は小僧寿しの経営に関わっていく模様。小僧寿しの買収完了後は伊藤忠商事系の小売り・外食支援会社、リーテイリルブランディングから役員の派遣を受けるなどして経営の立て直しを図る。
小僧寿しの2011年12月期連結決算は2期連続の営業赤字で、売上高は前期比8.5%減の204億円だった。