【ヤマエ久野】関西地盤の食品卸、カネトミ商事を伊藤忠食品から買収
九州が地盤の食品・酒類卸、ヤマエ久野(福岡市)は関西が地盤の同業、カネトミ商事を買収することを決めた。カネトミ商事は食品卸大手の伊藤忠食品が株式の約35%を保有する持ち分法適用会社だが、伊藤忠食品が同社を100%子会社化したうえで、9月末に全株式をヤマエ久野に譲渡する。
ヤマエ久野は関西圏にも支店・営業所を持っており、カネトミ商事を買収することで関西での事業基盤を強化する。ヤマエ久野は福岡証券取引所上場で2011年3月期の売上高は2758億円。一方、帝国データバンクによるとカネトミ商事の売上高は近年急落しており、2006年9月には269億円だったが、10年9月期には112億円と半分以下に落ち込んでいる。