【ローソン】子会社の不正資金流出で純利益47%減、単体は営業減益
ローソンが発表した2010年2月期連結業績は、チケット販売子会社ローソンエンターメディアの元役員による不正な資金流出に伴う特別損失を126億円計上したことで、純利益は125億円と前期比47.2%減となった。
09年2月期に連結子会社化した生鮮コンビニの九九プラスがフル稼働したことで、ロイヤルティ収入と直営店売上高を足した営業総収入は33.7%と大幅に増えて4671億円となり、営業利益も2.2%増の502億円となった。
反面、ローソン単体ではチェーン全店売上高が2.3%減の1兆4724億円、既存店売上高が4.1%減(前期は6.5%増)と振るわず、平均日販(1店舗当たり日商、全店ベース)も1.5万円減の50.2万円に落ち込んだ。このため単体営業利益は4.1%減の449億円にとどまった。
11年2月期の連結業績は、営業総収入が6.9%減の4350億円、営業利益が0.4%増の505億円、純利益は89.5%増の238億円を予想する。単体では、営業利益が0.4%減の448億円と減益が続く見通しだ。