【介護食市場】今年は1000億円突破、弁当宅配は約600億円の見込み

2011/09/13 11:53
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 市場調査の富士経済がまとめた「高齢者向け食品市場の展望2011」によれば、介護食市場は2011年に前年比5.9%増の1036億円と1000億円の大台を突破しそうだ。高齢化により中長期的な成長が続くと見られ、富士経済では10年後の21年には1577億円にまで伸びると予測している。

 

 介護食には流動食、やわらか食、栄養補給食、とろみ剤・固形化補助剤があり、10年時点では市場の70%弱を流動食が占めているが、やわらか食はムース食の浸透により市場が活性化、栄養補助食はゼリーやムースなど新商品の開拓で需要喚起が進んでいる。

 

 介護食の9割は施設向けで、在宅向けの市場規模は11年見込みで129億円だが、今後は在宅向けの伸びが高くなることが予想される。現在は通販チャネルが主流だが、昨年あたりからドラッグストアでの取り扱いも増えてきた。

 

 一方、65歳以上の高齢者を対象とした弁当宅配サービスは11年の市場規模が599億円(前年比12.6%増)となりそう。在宅向けが大半で、21年には1060億円にまで拡大する見込みだ。

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