【米ホールフーズ】将来は国内1000店舗も可能、CEOが表明
米自然食品スーパー最大手のホールフーズ・マーケットの共同CEO(最高経営責任者)、ウォルター・ロブ氏は6月21日に開かれた投資家向け説明会で、現在米国内で約300店の店舗数を長期的には1000店にまで増やすことが可能だとの考えを示した。
同社は健康志向を背景として2000年代に入って急成長。高所得者にターゲットを絞っていたことからリーマンショック後には業績が急落したが、通常の食品スーパーとの価格差を縮めることで、昨年以降、再び高成長の軌道に乗った。2010年10月~11年3月期の既存店売上高は前年同期比8.5%と絶好調、11年9月期通期でも7.9~8.9%増を見込んでいる。
ロブ氏によれば借入金を減らしたことで同社は現在、実質的に無借金経営となり、出店のための資金調達には余裕がある。また、商業不動産価格の下落で出店コストも下がっているという。
同社は前期16店舗を出店、今期は3月までで7店舗を新設しているが、このほかに契約済みの物件が61件、交渉・入札中の物件が20件ある。
また、米国以外ではカナダの6店舗を35店舗に増やすほか、ロンドン市内に1店舗を出店している英国でも複数の出店候補地が見つかっているという。