【米ウォルマート】来期投資額は130億~150億ドルに、海外で積極出店
米ウォルマート・ストアーズは10月21日と22日の2日間、アナリスト向けの説明会を開催し、来期の投資計画を明らかにした。主力のスーパーセンター業態の出店余地が少なくなってきた国内で既存店改装に力を入れる一方、海外では国内の2倍以上のペースで店舗を拡張していく。同社は2010年1月期に125億~131億ドルの設備投資を計画しているが、11年1月期はこれを130億~150億ドルに増やす。
国内では新規出店よりも既存ディスカウントストアからスーパーセンター業態への転換による売り場面積増に注力する。ただ、投資効率を考えてスーパーセンターの店舗サイズは従来の19万5000平方フィート(1平方フィート=約0.93平方メートル)から15万平方フィートほどに縮小する。来期の国内での総売り場面積の増加は1200万平方フィートを計画する。また、国内では今年11月までに既存の約3500店舗のうち30%の改装が完了するが、12年度末までには70%を改装する予定。改装店舗の多くは同社が「プロジェクト・インパクト」と呼ぶ新プロトタイプとなる見込み。
一方、海外では新規出店を積極的に進め、来期は総売り場面積を2500万平方フィート増やす計画で、今期計画の2300万平方フィート増からさらに拡大ペースを速める。とくに中国やブラジルでの出店が増えそうだ。