第27回 ショッピングセンターの核としてのSMの役割

桜井 多恵子(チェーンストア経営システムコンサルタント)
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スーパーマーケット再創造

米国ではロードサイド型のSMはほとんどない

 令和の新しい暮らしを賄う買物のスタイルは、ショートタイムショッピングであることは前回の連載第26回で述べた。それを、より便利に楽しくするためにショッピングセンター(SC)がある。SCは複数のフォーマットの店舗を計画的に1カ所に集積することで、商業集団としての買物とサービスの利便性を提供するものである。

 SCは、多くの人が居住する住宅地近くに出店するため、利用者が立ち寄りやすいサバブにあることが多い。入居するテナントには小売業のみならず、フードサービス業や、その他のサービスフォーマット、時には医療機関さえも含まれる。

 しかしテナントの種類は集客力があれば何でもよいわけではなく、利用者の立場から見て集積効果が最大限に生かせることを条件に選定される。

ショッピングセンターイメージ
SCは、多くの人が居住する住宅地近くに出店するため、利用者が立ち寄りやすいサバブにあることが多い。入居するテナントには小売業のみならず、フードサービス業や、その他のサービスフォーマット、時には医療機関さえも含まれる。

 SCのタイプは大まかな分類で3種類ある。その分類の定義は、「施設の規模」と「必要商圏人口」を基準とする。この2つの条件は密接に関連するため、規模が大きければ必要商圏人口も大きくなるのだ。

 スーパーマーケット(SM)は3つのタイプのSCのうち

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