店舗売上アップ!店とEC一体化、スポーツ用品ヒマラヤのアプリ戦略とは

2024/01/22 05:55
小内三奈
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アプリ導入でアクティブユーザーが増加

ヒマラヤアプリの会員証画
ヒマラヤアプリの会員証画

 これまでの会員システムも、購入額に応じてヒマラヤポイントを付与し再来店を促す役割を果たしてきたが、スマホアプリは商品を求めて店頭を訪れる顧客に新たな価値を提供し、アプリ活用の機会を増やすことを狙っている。

 たとえば、バーコードによる在庫確認以外にも、一部店舗においてテニスとバドミントンのラケットのガット張り替えやグリップ調整など、店頭に来て何時間も待たされることがないよう、アプリによる事前予約を近日中にリリース予定となっている。

 ヒマラヤ会員の数は200万人を超えるが、頻繁に利用するアクティブユーザーは少なかった。一方、リリースから約9か月間でスマホアプリのダウンロード数は約65万件。森山氏は、「アプリユーザーとなったお客様は、会員になってダウンロードされただけではなく、利用頻度が増えている。想定していた以上に活用が進んでおり、十分な手ごたえを感じている」と話す。

 さらに、日常的に他社のスマホアプリを利用している顧客も多いことから、現場では「こんなサービスがほしい」といった具体的な要望も多く寄せられているという。今後は、それらの要望も取り入れながら、アプリを通じて得られるビッグデータを活用したサービスの開発、提供も検討していく。

 「来店いただいたお客様に便利に買い物をしていただくだけでなく、今後は来店いただく前のお客様に新商品の入荷状況をお届けする、商品在庫を事前に確認して試着予約できるようにするなど、お客様と密なコミュニケーションをとるための情報やサービスを提供していくことを考えている」(森山氏)

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