武蔵浦和店に見るヤオコーの最新MD  健康志向の総菜新シリーズ

2024/06/06 05:55
大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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ボリュームを求める層や
季節感、トレンドにも対応

 総菜売場やインストアベーカリーではほかにも新商品を多く投入している。
 おにぎりでは、「幸玄米」シリーズのように健康志向の商品を投入した一方で、ボリュームを訴求する「ローストビーフ焼きおむすび」を新たに販売。特製タレに付け込んだ自社製ローストビーフを使用している。

「ローストビーフ焼きおむすび」
「ローストビーフ焼きおむすび」


 自社工場で製造する総菜「eat!YAOKO」シリーズでは、季節に応じた商品として、これからの暑い時期に支持されそうな「冷やし中華」(398円)や「なすの和マリネさらだ」(298円)を新たに発売していた。

「冷やし中華」
「eat!YAOKO」シリーズの「冷やし中華」

 また、人気が高まるアジアン総菜を提供する「味庵」シリーズからは、「割りパン」と呼ばれる中華風蒸しパンに、ボリューム満点の具材を挟んだ「味庵バーガー」を販売。焼き豚や、ヤンニョムチキン、甘酢メンチかつの3種類を展開している(各1パック 298円)。

 インストアベーカリーでは、ランチ需要に対応する商品として、ハンバーガーまたはコッペパンを使用したサンドイッチと、スープをセットにした「ベーカリーコンボ」商品を発売している。開店日は「ケバブ&コーンスープ」「タルタルフィッシュ&ビスク」(各398円)を販売していた。

スープをセットにした「ベーカリーコンボ」商品
スープをセットにした「ベーカリーコンボ」商品の「タルタルフィッシュ&ビスク」

 また、最近ヤオコーがインストアベーカリーで充実させているスイーツでは、夏に向けた商品として「わらび餅」を新たに扱っていた。伊奈店に続いての導入で、好評なことから6月中に全店で販売予定だという。

わらび餅
「伊奈店」から導入する「わらび餅」

 このように武蔵浦和店では、新しいMDが数多く投入されている。その売場から、消費ニーズをとらえた商品開発力や、旗艦店での成功事例をスピーディに水平展開する実行力といったヤオコーの実力を改めて感じた。

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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