薬王堂が栃木に3店舗追加投入!熾烈極めるフード&ドラッグ陣取り合戦【今週の大店立地法速報】
DCSオンライン編集部の調べによると、今週1週間(10月1日~10月7日)で新規に確認できた大規模小売店舗立地法(大店立地法)に基づく届出情報は18件だった。経済産業省は2024年3月末に大店立地法の届出状況の公表を終了。以降は各自治体が届出状況を公表している。今週はどのような新情報があったのか。DCSオンライン編集部が独自に収集したデータを確認していこう。

この1週間で新規に確認できた届先情報は18件だった。クスリのアオキ(石川県)が5件、コスモス薬品(福岡県)が3件、薬王堂(岩手県)が3件、ゲンキー(福井県)が1件、ツルハホールディングス(北海道)傘下のツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本(広島県)が1件と18件中13件がドラッグストア企業だった。
そのほかカインズ(埼玉県)、ナフコ(福岡県)とホームセンターがそれぞれ1件、家具・インテリア専門店「LOWYA」運営元のベガコーポレーション(福岡県)が1件、スーパーマーケットからは大黒天物産(岡山県)、かましん(栃木県)が新規出店することが明らかになっている。
このうち、薬王堂が新規出店する3店舗はいずれも栃木県内となる。2026年中に、芳賀郡益子町、佐野市、大田原市に新規出店する。2025年4月に「黒磯鍋掛店」(栃木県那須塩原市)を出店し、関東進出を果たした同社。その後も怒濤の勢いで出店を続けており、関東での地盤固めを続けている。薬王堂は近年、加工食品、冷凍食品などのほか、青果と精肉も扱う食品強化型店舗の展開を進めており、これらの店舗も同様のフォーマットになる可能性が高そうだ。
関東のフード&ドラッグをめぐっては、10月6日にクリエイト エス・ディー(神奈川県)が栃木県で食品スーパー8店舗を展開する八百半ホールディングスの全株式を取得することを発表している。ドラッグストアによる食品スーパー企業の買収はクスリのアオキホールディングス(石川県)がすでに多くの実績を重ねて先行しているが、それに続く企業が現れたかたちだ。
ウエルシア薬局(東京都)も先月にプレスリリースを発表し、食品強化型店舗を東日本に9店舗設置していく方針を明らかにしている。ここにきて過熱し始めた、関東の食品強化型ドラッグストアの陣取り合戦。九州から「東征」を続けるコスモス薬品の出店攻勢は東北に達しようとしている。食品スーパーを巻き込んだシェア争いを制するのはどの企業になるのか。









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