イオン、再エネ100%で店舗運営、大阪の2店で
イオンは同社として初となる再生可能エネルギー100%使用の店舗の運営を始める。店舗の屋上に設置した太陽光発電設備や関西電力の「再エネECOプラン」を利用することで、店舗で使用する電力を全て再生可能エネルギーで賄う。
イオンリテールが3月28日に開業する「イオンスタイル海老江」(大阪市福島区)と、2019年9月にイオンモールが開業した「イオン藤井寺ショッピングセンター(SC)」(大阪府藤井寺市)が再エネ100%で運営される。
イオンスタイル海老江は、関電の再エネECOプランを活用することで、実質的に再エネ由来の電気を使う。同店では、関電や神戸大学などと共同で、人工知能(AI)を使って人の流れや温度・湿度などに応じて空調を自動制御するスマート空調システムの実証実験も行う予定で、電気使用量と二酸化炭素(CO2)排出量を40%削減することを目指す。
一方、14年2月末に営業を終了した「イオンモール藤井寺」を建て替え、再開業したイオン藤井寺SCでは、再エネECOプランに加えて、屋上に設置した太陽光発電設備を活用する。太陽光発電設備では、一般家庭約30世帯の年間使用量に相当する電力を発電できる。
イオンは50年までに店舗で排出するCO2の総量をゼロにすることを目指しており、日本の大手小売業では初めて、再エネ100%への転換を目指す国際的活動「RE100」に参画している。