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早くも中部3店舗体制に!中部エリア最新店「ロピア可児店」現地レポート

ロピアは2022年10月18日、岐阜県可児市に「ロピア可児店」をオープンした。2022年5月に「モレラ岐阜店」(岐阜県本巣市)を出店し、中部エリア進出を果たしたロピア。同8月には、「柳津店」(岐阜県岐阜市)をオープンしており、早くも中部3店舗体制となっている。中部エリアの最新店ではどのような売場づくりをしているのか。現地に足を運んだ。
調査期間:2022年11月12~14日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピア可児店の外観。同じ建物内には、「スーパーセンター綿半」「エディオン」などが入る

生鮮特化の売場づくりに注目!

 ロピアが2022年10月にオープンした可児店は、名古屋鉄道広見線「日本ライン今渡」駅からすぐの場所にある。同店がある可児市は、岐阜県の中南部に位置し、名古屋市のベッドタウンとして発展してきた。

 「スーパーセンター綿半」「エディオン」などが入るショッピングセンター内、「バロー今渡店」の退店跡に出店した可児店。売場面積は約520坪(歩測、サッカー台・事務所部分を除く)と標準規模だが、レーン幅が広いため広々とした印象を受けた。

 売場は、ロピアではおなじみの青果・鮮魚・総菜・精肉が一直線に並んだ生鮮一体型のレイアウトを採用。この“生鮮ゾーン”の売場面積は約160坪で、売場スペース構成比37%と、中部2号店の「柳津店」より2%高い。日配と生鮮の合計は約60%と、一般的な食品スーパーよりも高く、生鮮に特化した構成であるようだ。お客の動きを見ていても、常時“生鮮ゾーン”に集中している様子だった。

 筆者はロピアの店舗を訪れる際、売場内に掲げられた「メッセージ」を見るのを楽しみにしている。可児店では、入口の青果から主通路沿い、終点の牛乳コーナーまで、メッセージが書かれたポスターが天井から吊るされていた。たとえば青果では「野菜を見る。5秒で決まる今日のメニュー」、鮮魚では「継続は力なり。あきらめず、おいしい魚を売ります。」、精肉は「俺は肉屋だ。今なら、堂々と言えるよ。」、総菜は「おいしかった。その言葉を聞くだけで明日も頑張れる。」とユニークな“ロピア語録”が掲げられている。これらの語録はロピアそのものを表しており、いつも感心して拝見している。

●青果 日替わりで目玉商品を販売!売場管理も万全

 売場を見ていこう。調査日、正面入口から店内に入ると、橙色が鮮やかなみかんがすぐに目に飛び込んできた。通路を曲がった先の細い通路も旬果実が大量に並べられておる。その先にある開けた場所では、目玉商品が並べられて、調査1日目はレタス(1玉111円)、2日目は大玉ブロッコリー(1個120円)、3日目はキャベツ(1玉100円)と、日替わりで目玉商品を陳列。そのほかの大根(120円)なども安く、ほとんどのお客が購入しており、売場からは「安い」とささやくお客の声が聞こえてくる。

 売場管理も徹底されており、14時過ぎになると売場に並ぶ商品の5~6割が売れていたが、すぐさま商品補充が行われ、夕方のピークを万全な状態で迎えていた。担当者はきめ細かく補充をしており、売場をコントロールしていた。売場配置も機能的で買いやすい。

ロピア可児店の売場レイアウト

●鮮魚 新MD「魚総菜」を導入!

 最近のロピアの新店は、丸物や寿司、刺身の対面コーナーを導入した動きのある鮮魚売場であることが多いが、可児店は落ち着いた雰囲気のある、従来のロピアの鮮魚売場に近いように感じた。ただ、新店らしく新たなチャレンジも見られ、壁面冷蔵ケース24尺の横に、4尺の「魚総菜」を導入。「わかさぎ唐揚げ」「いかフライ」(各390円)、「ハラス南蛮重」(680円)など各種魚総菜を日替わりで販売していた。

 対面の丸物・刺身コーナーは設けていないもの、関西エリアではすっかりおなじみとなった対面寿司は導入しており、壁面4尺で「本まぐろ大とろ」(1貫300円)、「ヒラメ」(同200円)など握り寿司21品目を販売。ただ、売場ではあまり目立っていないのか、購入客は少なかった。

 青果と同様に、鮮魚売場も担当者が定期的に商品チェックをしており、補充もよくなされていた。売場の責任者によって売場の雰囲気が変わるのもロピアの特徴である。

●精肉 豚肉は一部商品を「柳津店」から納品!

 精肉売場は、壁面22尺で豚肉、奥側壁面56尺で牛肉とひき肉を配置。豚肉の一部は、近隣の「柳津店」から納品しているようだ。商品構成は標準スタイルで、売場を見ているとこちらも管理が行き届いている。

 ロピアの精肉売場は、週末の午後は品薄状態であることが多いが、可児店では担当者が定期的に売場をチェックし、品数が少なくなったコーナーはすぐさま商品が補充されていた。補充の様子をみていると、数ある商品の中でも「メガ盛」がとくに売れているようだ。

 精肉売場をみて改めて感じたのは、「やはりロピアは肉屋」であるという点だ。販売力も他部門と比べると群を抜いており、その強さを再認識させられた。後編では、総菜・日配・加工食品の売場を見ていこう。

(店舗概要)
所在地 岐阜県可児市今渡840-2
開店日 2022年10月18日
売場面積 売場:約520坪、袋詰場所・事務所:約40坪(ともに歩測)
営業時間 9:30~19:00
駐車台数 517台