早くも関西10店舗体制に! 関西最新店「ロピア新長田店」をレポート

2022/07/27 05:55
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    売れ筋を強烈に価格訴求する青果売場

     部門ごとに売場を見ていくと、導入部では青果売場を展開する。壁面には竹林のプリントがなされており、ほかの部門と比較とすると落ち着いたシックな雰囲気が漂う。

     最前面店頭では、枇杷やスイカ、パパイヤ、キウイといった旬果実を壁面に陳列、隣にはバナナを配置し、“果実ゾーン”のような売場となっている。入口正面に約40尺のスペースでは、トマト(6個290円、8個390円、18個690円)を充実させており、ピーマンや長茄子、キュウリ、ゴーヤなども揃える。

     主通路左サイドは冷蔵ケースでレタス(1玉100円)やキャベツ(同120円)、大根(150円)などを並べており、ほとんどのお客が買物カゴに入れていた。売れ筋の強烈な価格訴求もあって、青果売場は常時混雑していた。ロピアではおなじみの光景だ。

    寿司、刺身の対面コーナーを導入

     続いて展開するのが鮮魚売場だ。関西エリアの店舗の鮮魚売場は、店ごとに売場配置や演出が異なり、筆者も楽しみながら売場を拝見している。

     先頭18尺のスペースは丸物コーナーとなっており、日曜は「まぐろ祭り」と題し、全長約120cmのマグロをダイナミックに陳列していた。月曜午前に店舗を訪れると、「金目鯛」(1尾1500円)、「真あじ」(1尾390円、2尾690円)、「メバル」(1尾590円)など新鮮な丸物を豊富に揃えていた。

    対面販売コーナーで筆者が購入した寿司

     その隣12尺のスペースでは直近の新店で導入している対面販売コーナーで、「本鮪中トロ」(1皿890円)、「鮪中トロ小盛」「かんぱち」(各同790円)、「鮪赤身」(同690円)など刺身27品目をラインナップ。「国産鰻長焼き」(1500円)や西京漬6品目も品揃えしていた。

     塩干や冷凍魚、珍味、丼を経て、8尺のスペースで展開するのが、こちらも新店で導入を進める「魚萬寿司ばらバイキング」。「特大すしえび」(1貫500円)、「くえ」(同300円)、「本まぐろ中トロ」(同250円)、「えび」(同100円)など約30品目から好きな寿司を選んで注文する。関西エリアの店舗ではすっかりおなじみのMD(商品政策)となっており、このスタイルは新たな標準となっているのかもしれない。

    「屋台」をイメージした総菜売場

     続く総菜売場では、従来の売場スタイルを変え、商品名を記した「暖簾」を大きく掲げ、「キャベツメンチカツ」「唐揚げ」「ヤンニョムチキン」「キンパ」「焼売」「テリヤキチキン」「チャーシュー」などを販売。屋台を想起させる新しい試みだ。

     冷蔵ケース30尺ではデザート、キムチ、サラダなど、壁面14尺スペースではピザやアップルパイ、スイートポテトなどを販売する。品揃えは売れ筋に絞っており、来店客の動向に合わせて変化させているようだ。週末に店舗を訪れると、「ランチピザ」をよりどり3枚1444円、5枚2222円で販売するユニークな販促も行っていた。

    総菜売場で販売していた「皮のせ焼売」(3個498円)
    ロピアではすっかりおなじみとなった人気商品の「キンパ」(8切498円)

     後編では、注目の精肉や加工食品の売場を解説するほか、競合店との価格比較からロピアに強さに迫ってみたい。

    (店舗概要)
    開店日 2022年5月17日
    住所 兵庫県神戸市長田区久保町5-1-1 アスタくにづか3番館
    営業時間 9:00~19:00
    駐車場 約400台(SC全体)

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