シャディ「亜州太陽市場」千歳船橋店がオープン ファミリー層がメーンターゲットの理由とは

2022/07/13 05:55
    西川立一(ラディック)
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    ラオックスグループのシャディは7月8日、アジア食品専門店「亜州太陽市場」2号店となる「千歳船橋店」(東京都世田谷区)をオープンした。もともとはラオックスが昨年1125日、「亜州太陽市場」1号店となる「吉祥寺店」を出店し、展開をスタートした事業だが、今年5月、子会社のシャディに事業譲渡したもの。2号店でどんな売場づくりが行われているのか、今後のビジネス展望をまとめた。

    亜州太陽市場2号店の千歳船橋店
    大手居酒屋チェーンの撤退跡に出店した「亜州太陽市場千歳船橋店」。周辺は飲食店が多く、商店街にも近い繁華街立地

    吉祥寺店と比べ、1.9倍の広さで2000種類を取り扱う

     「亜州太陽市場」千歳船橋店は、小田急線の千歳船橋駅から徒歩1分の駅前立地。周辺は住宅地で古くから住む高齢者と、「亜州太陽市場」がメーンターゲットとする近年増加している移り住んだ30代、40代のファミリーが混在するエリアだ。

     売場面積は256㎡で「吉祥寺店」の約1.9倍に拡大、品揃えも約1.4倍となり、アジアの14の国と地域の食品約2000種類を展開している。

    ②	店内は白を基調とした明るい空間。商品のパッケージが原色のカラフルなものが多く、商品が映える
    ② 店内は白を基調とした明るい空間。商品のパッケージが原色のカラフルなものが多く、商品が映える

     亜州太陽市場は、「国内最大級」を誇るアジア食品の専門店。吉祥寺、千歳船橋、そして3号店で予定している浜田山を出店エリアに選んだように、繁華街立地で単身者を狙うフォーマットではない。「ファミリー層」をメーンターゲットに、お菓子やインスタントラーメンをフックにしながらも、調味料や素材を深い品揃えで提供し、「アジアの味を家庭で調理し再現してもらう」のが狙い。

     地域別では、「東南アジア」が31%と最も多く、次いで「中華」28%、「韓国」26%と続き、「南アジア」は15%となっている。

     今回の出店では特にインド、スリランカ、ミャンマーといった南アジアを拡充したが、今後は、トルコなどの「西アジア」に地域を広げ、カザフスタン、ウズベキスタンなどの中央アジアも視野に入れている。

     フルーツやハーブなどの生鮮食品を初めて導入し、スパイス、ハーブ、ビーンズなどを集積した南アジアのコーナーも新設、ラインナップを拡充し、コメでは5kgパックも新たに投入した。

     また、アジアンコスメもトライアルとしてコーナー展開、店舗から2㎞圏を対象に、当日配送も「千歳船橋店」から開始し利便性の向上を図る。

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