パスタ&パスタソース市場、コロナ禍以降、市場は堅調に推移 24年夏は米不足追い風に需要増
粉末・ペーストが2ケタ増、あえるタイプが市場を牽引
粉末・ペーストのパスタソースの期間通算の金額PIは、1402円で対前年同期比10.8%増、数量PIは6.7で同6.3%増。とくに簡便ニーズに対応した「あえるタイプ」が市場を牽引している。日清製粉ウェルナは、焼きあご粉や白だし、鰹だしなど和風素材を使用した「マ・マーあえるだけRICH-NA(リッチーナ)」を投入し、本格的な味わいを訴求している。
エスビー食品は、「まぜCiao!」ミートソースやカルボナーラなど5品を発売。パスタだけでなく、うどんにも合うようにそれぞれの味種に隠し味を加えるなど汎用性を高めた。ピエトロは「ピエトロあえるだけパスタソース」シリーズから〈和風トマトガーリック〉を発売。かつお節とトマトにガーリックの風味が加わることで、旨味がアップする。
一方、レトルトソースの期間通算の金額PIは1834円で同1.1%減、数量PIは10.5で同2.9%減となった。はごろもフーズは、野菜を加えて電子レンジで調理するパスタソースの素「ベジパッソ」3種類を発売し、具材感と本格感を提案している。
パスタソースは簡便性に加え、本格的な味わいを求める層の取り込みが進み、今後もさらなる拡大が予想される。








