カインズのPBが2万5000SKUに 新ブランド創設から1年の進化は?
品質と低価格で付加価値を訴求する
劇場型の発表会を行った理由について、高家正行社長は「カインズは10万SKU以上の商品を取り扱っている。その中で、1つの新しい商品をお客に伝えることは難しい。最近はSNSなどのデジタルアプローチはできるものの、今回は、リアルで行ったものをデジタルで拡散することを考え、店舗ではない、リアルな場所で商品の魅力を伝えるために劇場型の会場を用意した」と話す。
また、今回、プロダクトブランド発表から約1年後に発表会を開催したことについては、「昨年9月に8つのプロダクトブランドを発表して1年が経ち、多くの商品が開発されてきた。さらに、パッケージを刷新し、売場で新しさと変化を感じてもらえるようになってきたと思う。そこで、今回の発表を行った」と話した。
カインズのオリジナル商品のラインアップは現在、約2万5000SKUにおよぶ。そのうち、8つのプロダクトブランド発表以降の新商品は約6000SKU、また、約1万2000SKUでパッケージの刷新が行われた。売上は全体の3割程度。ナショナルブランドと同程度の機能を持つ商品をより安く提供するほか、機能を付け足して付加価値創造をねらう。
さらに、商品発表会と同日の9月25日、カインズは「毎日 安い」シリーズ第3弾として、収納用品、キッチン用品、清掃用品など551SKUの値下げを発表した。23年9月の第1弾、24年1月の第2弾と合わせ、「毎日 安い」シリーズは1701SKUとなる。「フローラルソフター」(税抜180円)、「ナッツ500g」(同980円)など、生活必需品を低価格で提案することで「ELDP(エブリデー・ロー・プライス)」というカインズのコンセプトの実現をめざす。