移転オープンした角上魚類 生鮮市場前橋店 「魚も肉も」充実の売場をレポート

松岡 瑛理
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精肉・青果コーナーは
お客の利便性向上のため

 青果や精肉のテナントを誘致し、魚以外の生鮮食品にも力を入れる理由について、角上魚類HD営業統括本部第三営業部部長の金山雄二氏は「お客さまにとっての利便性の向上」を挙げる。

 「当社は鮮魚専門店だが、魚だけでお客さまを集めることには限界もある。今日の夕食のメインを魚にするか、肉にするかで迷う日もあるとは思うが、どちらもあれば、楽しみながら商品を選んでいただけるのではないかと考えている」

 魚ではなく、精肉や青果などの魚以外の生鮮食品も美味しければ、その意外性も「また行きたい」という来店動機を呼び起こす付加価値となりそうだ。

 前橋店は、今回テナントスペースを拡充したぶん、直営の鮮魚エリアの客単価は下がったものの、店舗全体の業績は予想を上回って伸長。開店から2週間の販売動向は、旧店比145%(同時期比較)という。

 2023年3月には代表取締役会長兼社長である前代表の柳下浩三氏が退任し、長男の柳下浩伸氏が新社長に就任した同社。これまで店舗のスクラップ&ビルドという形でリニューアルを進めてきたが、今後は業態にとらわれず店舗数を増やしていく考えだ。24年には埼玉県草加市に、薬局関連のテナントを誘致した店舗の出店を計画中している。
 
「鮮魚専門店」というカテゴリーに留まることなく、独自の進化を図る角上魚類。その姿勢を体現した前橋店は、業界内でも注目の店舗となりそうだ。

【角上生鮮市場前橋店】

所在地 :群馬県北群馬郡吉岡町大字大久保1483-1
営業時間:(平日)10:00~19:30
     (土・日・祝日)9:00~19:30
売場面積:鮮魚売場 373.93㎡/113坪 1階(BY・共用部含む)1917.47㎡/580坪

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