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メガネ店「Zoff」、目の健康にフォーカスしサプリメントを新発売

 メガネ店「Zoff」を展開する、インターメスティック(東京都渋谷区、上野剛史社長)が、サプリメント「めがねやさんのサプリ:ルテイン」の販売を、9月28日から開始した。「Zoff オンラインストア」と、店頭では「Zoff Park 原宿店」「Zoff 下北沢店」の2店舗で取り扱っており、順次拡大予定だ。

めがねやさんのサプリ PRTIMESより

 体に存在する色素成分だが、不足することで眼病リスクが高くなるといわれるルテイン、アントシアニンが豊富なビルベリーエキス、赤色色素アスタキサンチンを配合した。開発は分子生理化学研究所(東京都港区、内藤力社長)と共同で行い、品質と安全性を重視し、FDA(米国食品医薬品局)も公式採用するという世界基準サプリメントデータベース、ナチュラルメディシンデータベースに基づき認定される、ハイクオリティ(HQ)認証マークを取得した。

 インターメスティックは、サプリメントの発売に至った背景に、液晶ディスプレーなどから発せられる青色光(ブルーライト)を大幅にカットし、目の健康を守るメガネ「Zoff PC」への反響が高く、生活者のブルーライトに対する関心やニーズが高いと認識したことがあるという。ブルーライトに関連して目の健康を体の中からサポートできないかと検討し、ブルーライトを吸収する性質を持つ、ルテインを主成分とするサプリメントの開発・発売に至った。

 ターゲットは、パソコンやスマートフォンを長時間使用する30~40代だが、加齢によって眼病に罹患することの多い50~60代に、目の健康というキーワードからアピールできるのではないかとのねらいもある。

 パソコンからのブルーライトを防ぐ「PC用メガネ」に注目を集めるきっかけをつくったのは、ブルーライトを大きくカットするメガネ「JINS PC」を、他に先駆けて2011年9月末から発売した、ジェイアイエヌ(東京都渋谷区、田中仁社長)だ。同社は、「JINS PC」好調の理由のひとつに、エビデンスを明確に示し「目を守るためのメガネ」として発売したことを挙げ、学校や企業の福利厚生としての導入にも力を入れる。度なしタイプが非常に売れており、とくに、メガネをかけたことのない人も購入しやすいパッケージタイプの「JINS PC」は、「JINS」店頭にとどまらず、家電量販店、PC用メガネ自動販売機としてショッピングモールに進出するなど、販路を広げている。

 疲れ目などによる目薬の購入は、ドラッグストアの来店動機として頻度の高いものだが、「目の健康」を考えるうえで、生活者の間では、パソコンやスマートフォン、液晶テレビ、LED照明などからの、目に負担のかかるブルーライトに着目することが常識となりつつあるようだ。

 「めがねやさんのサプリ:ルテイン」の売上・成果などはこれからだが、インターメスティックは、ラインアップ増加や他の小売店での販売も視野に入れる。同社では、“アイケア”カンパニーとして、視力補助の道具販売だけではなく、目の健康維持・サポートをする役割を担っていると考え、①目を保護する機能を持ったメガネ、②体の中から目の健康を補助する健康食品、③目の健康に関する啓蒙活動、この3つを提供することに注力したいと話す。

 生活者の健康サポートに力を入れるメーカーや小売業は今後も増え、健康にかかわる市場は、さまざまな業種の参入を受けて活性化していくだろう。