小売・サービス業のデジタル化が加速している。とくに店舗業務を効率化するためのデジタル利用に注目が集まる。チェーン店では、POSにより店舗と本部が連携するだけでなく情報ネットワークを介して購買データや受発注データ、店舗と本部との情報連携というのは一般的なスタイルになっている。さらに先進的なケースでは、タブレットやスマホを使って、店頭での業務からバックオフィス業務まで様々な業務をアプリで実行できる仕組みを取り入れている。
もちろん業務利用だけでなく、来店した買い物客とのコミュニケーション向上策として、フリーWi-Fiを設置してタブレットやスマホに情報配信することも重要。とくに増加する訪日外国人観光客にもわかりやすいサービスを提供するというニーズも高い。
その一方で急速なデジタルシフトで、ハードやソフトの大掛かりな更新が必要となり導入稼働に時間を要したり、初期トラブルが頻発したりといったケースもあるようだ。また、セキュリティにも万全な体制を構築しなければならず、複雑なシステム構成が小売・サービス業のシステム担当者の負荷を高めるだけという状況もある。
シンプルな仕組みで店舗業務を支援できるシステムを構築したい―そうしたニーズに対応するのがシスコシステムズの「Cisco Meraki(シスコ メラキ)」だ。シスコ メラキは100%クラウド管理型のネットワークソリューション。「クラウドを使うことで、システムをシンプルに提供することが狙い」とシスコシステムズの山移雄悟・シスコ メラキ/クラウドネットワーキンググループ・セールススペシャリストは話す。
ソリューションとして提供されるのは、Wifiアクセスポイント、ネットワークを構成するスイッチ、ルーターとファイアウォールの機能を持つUTM(統合脅威管理)、デバイスを管理するMDM(モバイル端末管理)、セキュリティカメラ、アプリケーションの健全性を監視するメラキインサイトなど。それぞれのデバイスや機能は組み合わせての利用だけでなく、単独でもサービス利用できる※。
全てのデバイス、機能はダッシュボードから一元的に管理されており、多店舗展開するチェーン店でも管理負担を軽減できる。こうした点が評価されたことで、すでにコンビニチェーンのローソンでも導入を図った。そのほかにもホテルや教育機関などでも導入が加速している。(ローソンの事例はこちら)
もちろんセキュリティ対策も重要だ。インバウンド客の場合、クレジットカード決済も増える。シスコ メラキはファイアウォールなどネットワークのセキュリティとともに、クレジットカード決済の世界統一セキュリティ基準「PCI DSS」も提供される。
100%クラウドで提供するクラウド管理型ソリューションであるため、将来的な店舗拡大や逆に統合再編というシーンにも柔軟に対応できるのがメリットだ。
※メラキインサイトの利用にはメラキセキュリティアプライアンスが必要です。