【SAPジャパン】
「SAP Precision Retailing」の販売を開始
リアルタイム・ワン・トゥ・ワンの販促を実現

2012/10/24 11:30
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 企業向けソフトウェア大手のSAPジャパン(本社東京/安斎富太郎社長)は、小売業のリアルタイム・ワン・トゥ・ワン・マーケティングを実現するソリューション「SAP Precision Retailing(エスエーピー・プレシジョン・リテーリング)」の販売を開始した。

 

 データをメモリ上で保存する超高速インメモリデータベース「SAP HANA」を基盤に、スマートフォン(スマホ)アプリ、ビジネスインテリジェンス、リアルタイムのレコメンド(推奨)管理などの最新技術を組み合わせ、クラウド方式で提供する。大量データを瞬時に処理できるため、数百万人の買物客に対して数千のレコメンドの中から最適なものをリアルタイムに選ぶことができるという。

 

 具体的には、小売業は消費者にスマホアプリの買物リストを配布。消費者は今日買おうとしている商品をこのリストに入力しておく。来店すると、リストの商品に対して、買物客の購買履歴に基づく傾向や嗜好と、商品ごとの売れ行き動向、併売実績、在庫状況、および時刻などの情報を瞬時に照らし合わせ、その消費者に対して最も有効と思われるレコメンドを十数個提示する。たとえば、「毎週買っているヨーグルトがリストから漏れていればリマインド(購買履歴)」「魚をよく買っている人に新鮮なサンマを(傾向分析)」「カレールウを買った人には10ポイント付で福神漬けを(併売)」「先週フランスワインを買った人には今週はこのチリワインを(類似商品)」などだ。

 

 消費者が売場で商品を手にするそのタイミングで個々にパーソナライズしたレコメンドを提示し、購買行動に直接、影響を与えることができるとしている。

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