【インテル】高性能エンジンを組み込んだ画期的な次世代自販機を開発
インテル(本社東京/吉田和正社長)は、大画面で透過型のタッチ式ディスプレイを備え、年齢や性別を自動判定して利用者に適したサイネージを自動的に展開するなど画期的機能を搭載した次世代型自販機を開発した。
一目でわかる大きな特徴は、自販機の前面のほとんどが大型で透明なディスプレイになっている点だが、実は、その裏側に高性能プロセッサが組み込まれたエンジンがあることで、フルHDの解像度を持つ液晶画面で高精細な文字や写真を駆使したアニメーションが展開できるなど、広告効果の高いサイネージが展開できる。
たとえば、普段は、大きなデジタル時計や自然の風景の中で動き回る動物を模したアニメーションなどが展開され通行人の関心を引き、立ち止まると、ディスプレイがコミュニケーション画面に切り替わり、内蔵されたビデオ解析ソリューションで年齢や性別を特定し、そのユーザにあった商品を提案し、タッチ式の商品選択画面で購入を促す、といった複雑な展開が可能だ。
大手自販機メーカーの岡谷エレクトロニクス(本社/社長)と共同開発したもので、主にハードウェアを岡谷エレクトロニクスが、ソフトウェアをインテルが担当した。現在は試作機の段階だが、今後、実際の普及が進めば、販売する商品によって画面に表示する内容を変えたり、新たな分析機器や通信機器を取り付けるなど、多様性と発展性を持った自販機として位置付けている。
サイネージ効果の高い自販機。