仏ダノン、第2四半期は増収率拡大 中国ベビーフード部門が改善
[パリ 25日 ロイター] – 仏食品大手ダノンが発表した第2・四半期決算は、すべての事業部門で増収率の伸びが加速し、予想を上回った。
3四半期連続で減収となっていた中国のベビーフード部門も売上高が増加した。
上半期は効率改善が寄与し、増益となった。2019年と2020年の財務目標達成にも改めて自信を示した。
上半期の営業利益は18億5800万ユーロ(21億ドル)で、実質ベースで6.4%増。同社がまとめたアナリスト予想の中央値は18億4700万ユーロだった。
営業利益率は14.69%。前年同期は14.27%だった。
第2・四半期の売上高は実質ベースで2.5%増。アナリスト予想の2.2%増を上回った。
第1・四半期は、中国での乳児用調製粉乳の需要低迷やモロッコの不買運動が響き、0.8%の増収にとどまっていた。
同社は2019年の増収率を実質ベースで3%前後、営業利益率を15%超とする目標を掲げている。2020年の目標はそれぞれ4─5%、16%超。
乳児用調製粉乳やベビーフードなどを手掛ける「アーリー・ ライフ・ニュートリション」部門の中国での売上高は増加。高級品の販売に力を入れたほか、電子商取引を通じた販売が増えた。
同部門の売上高は、出生率の低下や前年同期の水準が高いことなどが重しとなり、第1・四半期は15%減、昨年第4・四半期は10%減、昨年第3・四半期は20%減となっていた。中国市場は同部門の売上高の約30%を占める。