[ニューヨーク 17日 ロイター] – 米国株式市場は小幅に下落して取引を終えた。好決算が相次ぎ、米中の経済指標も上向きだったが、ヘルスケア株が軟調に推移した。
主要3指数はともに下落。S&P総合500種はなお、昨年9月の史上最高値を約1%下回る水準。
ヘルスケアセクターは規制への懸念から2.9%下落し、ここ4カ月で最大の落ち込みとなった。
ユナイテッドヘルス・グループ、ファイザー、メルク、アボット・ラボラトリーズが1.9─4.7%安で引け、S&P500の下げを主導した。
ベル・インベストメント・アドバイザーズのジム・ベル社長は、ヘルスケア企業が国民皆保険制度への関心が高まるのを懸念していると指摘。投資家はこうした大きな論争が起きていない分野に投資する方が好ましいと考えると述べた。
モルガン・スタンレーは2.6%高。この日発表した第1・四半期決算は9%減益となったが、ウェルスマネジメント事業がやや増収となったほか、コスト削減が寄与し、アナリスト予想は上回った。
ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスは4.7%高。前日引け後に発表した第1・四半期決算は利益が予想を上回り、通期の利益目標を維持した。
ペプシコは3.8%高。第1・四半期決算は、スナック菓子のほか低糖質飲料などの需要が好調だったことで売上高と利益がアナリスト予想を上回った。
これまでに第1・四半期決算を発表したS&P総合500種指数採用企業54社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は79.6%。長期平均の65%を上回っている。
この日発表された経済指標は、2月の米貿易赤字が8カ月ぶりの低水準となったほか、第1・四半期の中国国内総生産(GDP)が前年比6.4%増加し、市場予想を上回った。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.39対1の比率で上回った。ナスダックでは1.74対1の比率で値下がり銘柄数が多かった。
出来高は70億7000万株。過去20営業日の平均は68億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 26449.54 -3.12 -0.01 26468.53 26501.02 26391.86 <.DJI> 前営業日終値 26452.66 ナスダック総合 7996.08 -4.15 -0.05 8044.97 8052.40 7973.38 <.IXIC> 前営業日終値 8000.23 S&P総合500種 2900.45 -6.61 -0.23 2916.04 2918.00 2895.45 <.SPX> 前営業日終値 2907.06 ダウ輸送株20種 10935.60 +108.88 +1.01 <.DJT> ダウ公共株15種 770.58 -1.11 -0.14 <.DJU> フィラデルフィア半導体 1557.08 +23.86 +1.56 <.SOX> VIX指数 12.55 +0.37 +3.04 <.VIX> S&P一般消費財 944.47 +1.83 +0.19 <.SPLRCD> S&P素材 361.59 -2.21 -0.61 <.SPLRCM> S&P工業 652.43 +0.95 +0.15 <.SPLRCI> S&P主要消費財 585.56 +2.12 +0.36 <.SPLRCS> S&P金融 454.76 +0.83 +0.18 <.SPSY> S&P不動産 218.22 -2.19 -0.99 <.SPLRCR> S&Pエネルギー 499.51 -0.43 -0.09 <.SPNY> S&Pヘルスケア 992.27 -29.50 -2.89 <.SPXHC> S&P通信サービス 165.74 +0.25 +0.15 <.SPLRCL> S&P情報技術 1361.53 +7.86 +0.58 <.SPLRCT> S&P公益事業 290.59 -0.62 -0.21 <.SPLRCU> NYSE出来高 8.84億株 <.AD.N> シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22280 + 10 大阪比 <0#NK:> シカゴ日経先物6月限 円建て 22265 - 5 大阪比 <0#NIY:>