まもなく最新決算が発表! 改めて確認しておきたい、GMS売上ランキング2022年
2022年決算を振り返り!
間もなく、2023年決算が発表になる。23年決算から収益認識基準を適用するGMS企業も多く、とくに売上規模(営業収益)で大きく影響を受けるところが出てくることが想定されている。また、フジ(愛媛県)は22年3月から、旧フジのフジリテイリング(愛媛県)と、マックスバリュ西日本(広島県)を傘下とする持ち株会社となっており、23年の決算数値は前年とは大きく異なるものになる。
各社決算発表を待つ前に、22年決算での売上ランキングはどうなっていたのか、ここで振り返っておこう。
売上1位、イオンリテールの2022年2月期の売上高は対前期比7.6%減の1兆8173億円だった。値上げ圧力が強まるなか、消費者の生活防衛意識の高まりに対応すべく、価格を据え置いた「トップバリュ」を拡販するなど、好調な内食需要をとらえるための取り組みを強化。最終損益は206億円と2021年2月期に続いて赤字を計上したものの、対前期比では損益を305億円も改善させた。
2位のイトーヨーカ堂も減収に沈み、22年2月期の売上高は同1.2%減の1兆675億円だった。巣ごもり需要を受けて食品売上高が好調に推移したものの、抜本的な収益改善にはつながらず、最終損益は112億円と赤字幅が拡大した(前期は37億円の最終赤字)。
3位はイズミ。22年2月期の売上高は同0.3%減の6328億円、当期純利益は同9.6%増の191億円だった。“GMSの優等生”として、収益性は業界トップクラスを維持しているが、感染拡大による一部店舗の土日休業や盆時期の帰省客の減少などが響き、前期に続き減収となった。
業績を伸ばしていたのが、PPIH傘下のユニーを抜いて4位に躍り出たイオン九州だ。22年2月期の売上高は同38.2%増の4811億円で、ランクインした14社の中で最も高い伸びを示した。これは20年9月に経営統合したマックスバリュ九州とイオンストア九州の売上高が22年2月期にフルで寄与したことによる。
23年2月期、GMSの業績、そして売上ランキングはどう変わるだろうか?