国内IT投資、21年度は2.8%増の13兆3300億円の見通し
矢野経済研究所の予測によると、2021年度の国内民間企業のIT投資額(国内民間IT市場規模)は前年度比2.8%増の13兆3300億円となる見通しだ。デジタル化や事業変革を認識した企業によるIT投資が加速する。
20年度は、コロナ禍を背景とした業績不振から、特に中堅・中小企業を中心にIT投資案件の中止や先送りをした企業が多かったことから、市場の伸び率は0.6%増にとどまった。21年度はその反動もあって、伸び率が高くなりそうだ。
22年度以降は、21年度と比較すると伸び率は低下するものの、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連投資の活発化、5G(第5世代移動体通信システム)の本格普及、データ活用の推進などを背景に、市場は堅調に推移する見通し。