ヤオコーが発表した2021年4〜9月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比4.2%増の2694億円、営業利益が9.0%増の172億円だった。デリカ(総菜)を中心に販売が堅調だった。
ヤオコー単体の既存店売上高は0.6%増だった。新型コロナの感染拡大に伴う内食需要の伸びで13.4%増と2ケタの増加を記録した前年同期をさらに上回った。客単価は2.0%減だったが、プライベートブランド商品の拡販などによる価格訴求の効果もあって客数が2.6%増えた。
商品部門売上高(全店ベース)では、デリカが18.7%増の323億円と大きく伸び、部門別構成比が14.4%と1.7ポイント高まった。デリカは粗利益率も1.07ポイント改善して51.76%となり、営業増益に貢献した。
上期(4〜9月期)には、ヤオコーが「三浦初声店」(神奈川県三浦市)、「八千代緑が丘店」(千葉県八千代市)など6店舗を新設した。下期は「川越霞ケ関店」(埼玉県川越市)と「和光南店」(埼玉県和光市)の2店舗の出店を計画する。
下期は新型コロナ感染拡大の第6波が懸念されるなど不透明感が残っていることに加えて、追加の改装投資も計画することから通期業績予想は据え置いた。22年3月期の営業収益は前期比0.1%増の5086億円、営業利益は0.7%減の223億円と減益を見込む。